築地と豊洲の間から

東京湾沿いから、思ったことを書いてみます。

SHOE DOG

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うちの父親ほど過去の自慢話をしたら止まらない人はいないのではない。

同じ業界ということもあり、今でも定期的に一緒にごはんを食べに行くことがある。もっぱら場所は築地市場から少し離れたファミレスだ。最近はケイジャンチキンステーキにはまっている。

私の目的は単純で、タダでメシを食べられることなのだ。そうやって食費を浮かす。しかしそのその代償として延々と過去の自慢話を聞く羽目になる確率が高い。ほぼ、時代は1980〜90年。私が生まれる前、日本が浮き足立っていた時代のようだ。

「築地でマグロを買い占めていた」

「1日でとんでもない金額を儲けた」

「あの国会議員はマブダチだ」

「あの芸能人もマブダチだ」 

あげたらキリない。遠い年月を経て、確実に事実と乖離した内容がほとんどだとは思う。よくぞまぁここまで話せるなと感心する。テンションがあがり、自慢話は次第に大声になっていく。恥ずかしいからもっと小声になってほしい。

だけど、実はこんな自慢話を聞くのは嫌いじゃない。そんな話をしているときだけでも、どこか生き生きしたようなオーラを出すからだ。

人によるかもしれないが、生き生きしたオーラは周囲を幸せにすると思う。恥ずかしいが、よくわからない自慢話をする父親からはどこか励まされてる気にもなる。

 

自叙伝が好きな理由も、同じかもしれない。

日本人なら確実に一人一足はもってるであろうナイキの創業者、フィル・ナイトが書いたSHOE DOGは、バイタリティに溢れた内容だった。

過去の栄光を聞いても、決していやらしくないのは、会社を存続させるために地べたを這いつくばったのがわかるからだろうか。そのブランドイメージとは裏腹に、会社の存続危機を何度も潜ってきた臨場感は、仕事をしている人なら感じるものがあるだろう。

フィル・ナイトもうちの父親みたく話を盛ったりするのかな、でも盛るレベルが違うんだろうなと思いながらABCマートでナイキのスニーカーを買おうとしている。

ん、アディダスの方がかっこいいかも。頑張れ、ナイキ。