築地と豊洲の間から

東京湾沿いから、思ったことを書いてみます。

「読ませる」ための文章センスが身につく本

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どうしたら人に文章を読んでもらえるか。

どんな立場であれ、文章を書く人であれば意識するところでしょう。私も文章を書くようになり、改めて難しいと悩んでいる。

今回はその悩みに一筋の光を当ててくれるのでは…という想いからこの本を選んだ。

 

読んでもらわなければ、はじまらない。

はじめに、に書かれているこの文に内容を凝縮されている。どんなに、良い文章書いても読んでくれなかったら、意味がない。非常に悲しい。書くからには読んで欲しい。

 

では、どんな文章が読んでくれる文章なのか。それは「ツヤ」のある文章かどうかのようです。ちょっと難しい表現だが、爽やかさを感じる文章の調子、パッと見て抵抗なく入っていけるような文字の並び、何かあるんじゃないかと思わせる間の持たせ方、読んで良かったと思えるオチの納得感、こういったもののようだ。その方法として、40の技を提案している。

 

①つかむ

・「断定される」と価値がありそうに見える

・「など」「ほう」「とか」を排除する

・「保身」は読み手に見抜かれる、予防線は張るな。

  「先回し」の言い回しを軽はずみにしてはいけない。文章の明朗さが大切。

   小細工はせず、言いたいことをストレートに書いた方が、伝わる。

・「期待感」がないと「読めない」

心理的距離は「人称」で変わる

 主語「私」は入れない、「書かなくてもわかることは書かない」のが読ませる文章の鉄則。二人称は距離を詰める、三人称は距離を取る。

・みんな読むことに障害があることを認識する

 「負荷の低い文章」を作る、目標は「小学生でもわかる」文章

 

②のせる

安心させる「これから」ナビゲーション

・当機は◯◯へ向かって飛行中です

 最終的な目的地はどこなのか、通過地点もナビゲーションする。「問い→答え、問い→答え」というシンプルな流れは、書く側にも読む側にも、非常に都合がいい。

・必要なのは「正しさ」ではなく、「納得感」

・「実感と共感」を埋め込む

 実感があるから、話に迫力が生まれる。「共感」してもらうためには敷居が低くなくてはならない。

・「実感」を得る要素=自分の体験したこと、深く関わっていること

・「共感」を得る要素=誰でも体験していること、よく見聞きする話

  鳥の目(統計データなど、社説)と、虫の目(自分の体験、コラム)

・「意味のかたまり」で引き込む

  引っかかりもまごつきもなく、短時間で読んでもらうためには、パッと見た瞬間に把握できるような意味のかたまりを作る。

・文章も「イケメン」の方がいい

 字面とは、文字の並びを見たときのなんとなく受ける印象

・何度も文章をチェックして誤字脱字をゼロにしたり、「お経」をなくしたりといった基本的なことの方がはるかに大切

 

③転がす

・文章を綴るに使える作文記号

・「リズム」より「抑揚」

・「緊張」と「緩和」を作る

  活字だけでコミュニケーションしていると、いつかケンカになる。

・表現のインフレを避ける

  山場はひとつだけ、テンションをあげすぎないこと、盛り上げすぎないために「!」は使わない。

・「愛してる」より「声が聞きたい」

 必要以上に具体的に書く、抽象化は伝わらない

 

④落とす

・「仕切り直し」のため必殺フレーズ

  「終わりっぽい文章」を皮膚感覚として身につけること

・対象そのものより、その「影」を書く

 

テクニックだけ記載したが、これらにまつわるエピソードを読むとさらにこれらのテクニックを身に感じることができる。

 

良い文章を書くには、良い文章を読みこなして、どんな表現があるのか身につけるしかない。そして、テクニックを意識して書き続ける。それが、読んでもらえる文章を書く近道に思える。